請求書ソフトのおすすめ|Misoca・freee・マネフォの料金比較と、選ぶ順番(2026年10月時点)
2026.10.06・平澤 建
請求書ソフトを探すと、「15選」「22選」といった比較記事が何十本も出てきます(2026年10月6日、筆者の検索結果)。どれも機能の一覧表は充実していますが、「自社はどれにすればいいか」を決める軸が書かれているものは多くありません。
この記事では、各社の公式料金ページを2026年10月6日に確認した数字で3つのサービス(Misoca・freee請求書・マネーフォワード クラウド請求書)の料金を並べ、そのうえで「請求書ソフトは会計ソフトとセットで決める」という選び方の軸を説明します。
結論:先に決めるのは「請求書ソフト」でなく「会計ソフトとのつなぎ方」
① 顧問税理士が受け取れる会計ソフトを確認する
② 請求書を1ヶ月に何枚出すかを数える
③ 会計ソフトと同じ系列の請求書ソフトを、まず候補にする
④ 料金表で、枚数に合うプランを選ぶ
請求書ソフトは、発行した請求書の金額を、そのまま会計ソフトの売上・売掛金に流せるかどうかで手間が大きく変わります。別系列にすると、請求書は請求書ソフトで作り、会計ソフトには別途入力することになりかねません。機能比較の前に、会計ソフトを確認しましょう。
3サービスの料金を並べる(2026年10月6日・公式ページ確認)
Misoca(弥生)
| プラン | 料金 | 請求書の月間枚数 |
|---|---|---|
| 無料プラン | 0円(ずっと無料) | 10枚まで |
| プラン15 | 年8,800円 | 15枚 |
| プラン100 | 年33,500円 | 100枚 |
出典:弥生株式会社 請求書サービスの公式ページ(2026-10-06 閲覧)。有料プランは「1年間無料」のキャンペーン中と記載。上限を超えた請求書は1枚70円(最大1,000枚まで)。見積書・納品書・領収書は無料プランでも枚数無制限と記載。税込・税抜の表記はページ上で確認できなかったため、契約前に公式サイトで確認してください。
freee請求書
| プラン | 月額(税抜) | 年額(税抜) | 主な違い |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | 0円 | 0円 | 個別発行のみ。定期請求は1件まで |
| スタンダード | 1,980円 | 23,760円 | 一括発行・メール送付/郵送代行(一括) |
| アドバンス | 10,000円 | 120,000円 | 入金明細の自動取得・入金消込・仕訳の自動作成 |
出典:freee株式会社「freee請求書 料金プラン」(2026-10-06 閲覧)。
マネーフォワード クラウド請求書(法人向け)
| プラン | 年払い(月あたり・税抜) | 月払い(税抜) | 対象 |
|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 2,480円(年29,760円) | 3,980円 | 経営者1名 |
| スモールビジネス | 4,480円(年53,760円) | 5,980円 | 利用者3名以下 |
| ビジネス | 6,480円(年77,760円) | 7,980円 | 利用者4名以上 |
出典:株式会社マネーフォワード「マネーフォワード クラウド請求書 料金」(2026-10-06 閲覧)。1ヶ月の無料トライアルあり(クレジットカード登録不要・自動で有料に移行しないと記載)。同ページに「2027年6月に料金体系改定予定」との注記があります。
3社でプランの切り方が違います。Misocaは請求書の枚数、freeeは機能(自動化の範囲)、マネーフォワードは利用者の人数で料金が変わります。「安いのはどれか」は、自社が何で料金が上がる会社かによって答えが変わります。
1ヶ月の発行枚数で、候補が絞れる
- 月10枚以下:Misocaの無料プランで足ります。ただし、自動化はありません。
- 月11〜15枚:Misocaのプラン15(年8,800円)。満枠の180枚(15枚×12ヶ月)で割ると1枚あたり約49円です(筆者計算)。
- 入金の確認・消込に毎月時間を取られている:freeeのアドバンス(月10,000円)のように、入金の自動取得・消込がある上位プランが対象です。差額で見れば、スタンダードとの差が月8,020円です(筆者計算)。この差額で何時間浮くかを、自社の入金確認にかかっている時間と比べましょう。
- 経理担当が複数:人数で料金が決まるマネーフォワードは、3名以下か4名以上かで月額が2,000円変わります(スモール4,480円とビジネス6,480円・年払い)。
どれにするか迷ったら、まず無料プラン(またはトライアル)で、実際の請求書を1ヶ月分作ってみるのが確実です。取引先ごとの書式や、請求書の宛名・振込先などの登録に、思わぬ時間がかかることがあります。
インボイス制度で、請求書に入っていなければならない6項目
どのソフトを選んでも、適格請求書(インボイス)として必要な項目は同じです。国税庁が示している記載事項は次の6つです。
- 適格請求書発行事業者の氏名または名称、および登録番号
- 取引年月日
- 取引内容(軽減税率の対象品目がある場合はその旨)
- 税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜または税込)、および適用税率
- 税率ごとに区分した消費税額等
- 書類の交付を受ける事業者の氏名または名称
ソフトのテンプレートはこれに沿って作られていますが、登録番号の入力漏れと、税率ごとの合計の出し方は、自社の設定で決まります。最初の1通は、必ず自分の目で6項目を確認しましょう。電子で保存する場合のソフト選びは電子帳簿保存法の対応ソフトにまとめています。
税理士の先生へのヒアリングで聞いたこと
Taxelの開発で税理士の先生方にお話を伺うと、「事務所ごとに使っている会計ソフトがばらばらで、会計と税務は別のソフトで動いている」という指摘がありました(2026年6月、ある先生)。つまり、社長がどのソフトを選んでも、先生の事務所がそのデータを受け取れるとは限りません。契約の前に、顧問税理士へ「このソフトのデータをそのまま受け取れますか」と1回聞いておくのが、一番安い失敗の防止策です。
請求書ソフトの乗り換えや、会計ソフトごと替える場合の順番は会計ソフトの乗り換えにまとめています。
まとめ:契約前にやること3つ
- 顧問税理士に、使いたい会計ソフトのデータを受け取れるかを聞く。
- 直近3ヶ月の請求書の発行枚数を数える。月10枚以下なら、無料プランから始められます。
- 無料プラン(またはトライアル)で、実際の請求書を1ヶ月分作る。6項目を確認したうえで、有料プランに進みましょう。
関連記事:会計ソフトの乗り換え/電子帳簿保存法の対応ソフト/弥生の料金
執筆
平澤 建(ひらさわ たける)
Taxel 代表。中小企業向けにKPI経営の伴走支援とEC運用支援を行っています。 税理士の先生方へのヒアリングを重ね、いただいた要望をそのまま機能にする形でTaxelを開発しています。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。料金・プラン内容は各社の公式サイトを2026年10月6日に参照したもので、キャンペーンや改定により変わることがあります。契約前に必ず公式サイトでご確認ください。「差額」「1枚あたり」の数値は筆者の計算です。インボイスの記載事項は国税庁の公表内容に基づきます。筆者は税理士ではありません。